
目次
1. wpX Speed について

サービス名 | wpX Speed![]() |
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ターゲット | 安定して WordPress サイトを運営したい個人、法人 |
プランと 価格帯 |
|
運営会社 | エックスサーバー株式会社 |
運用サイト数 | ? |
wpX Speed は、WordPress専用のクラウド型レンタルサーバーサービスです。エックスサーバー株式会社が運営しています。
wpX Speed のリリースにより、wpXレンタルサーバーとwpXクラウド は新規の申し込みが終了しました。このことからも、wpX Speed は wpXレンタルサーバーと wpXクラウドの後継サービスと見てよさそうです。実際この2つのサービスの良い点を合わせたようなサービスになっています。
今まで、wpXレンタルサーバーと wpXクラウドの2つに分かれていたこと自体がサービスを分かりにくくさせている1つの原因であったとも言えるでしょう。今回 サービスが 1本化されたことで分かりやすくなりました。
2. レンタルサーバーの種類
3. プラン比較
W1からW4 までのプランを比較してみました。実際は W5, W6, W7 というより上位のプランも用意されています。
プラン → | W1 | W2 | W3 | W4 |
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初期費用(税抜) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
利用料金(税抜) | 2円/時 上限 1,200 円/月 |
4円/時 上限 2,400 円/月 |
8円/時 上限 4,800 円/月 |
16円/時 上限 10,000 円/月 |
ディスク容量(SSD x NVMe) | 200 GB | 300 GB | 400 GB | 500 GB |
メモリ | 2 GB | 4 GB | 8 GB | 12 GB |
CPUコア数 | 2 コア | 3 コア | 4 コア | 5 コア |
WordPress 設置数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
転送量課金 | なし | なし | なし | なし |
転送量の目安 | 2.5 TB/日 | 3.0 TB/日 | 3.5 TB/日 | 4.0 TB/日 |
PHPモード切替え | PHP-FPM / FastCGI | PHP-FPM / FastCGI | PHP-FPM / FastCGI | PHP-FPM / FastCGI |
PHPバージョン | 7.3.x / 7.2.x | 7.3.x / 7.2.x | 7.3.x / 7.2.x | 7.3.x / 7.2.x |
MySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
MySQL容量(容量) | 1 GB | 2 GB | 3 GB | 4 GB |
電話サポート | ||||
無料独自SSL | ||||
メールアドレス | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
自動バックアップ ※1 |
4. 主な機能・サービス
次世代の接続インターフェース「NVMe」を採用
NVMe (NVM Express) とは、シリアルATA に代わる次世代の接続インターフェース規格です。
wpX Speed の 接続インターフェース は、SSD + NVMe + RAID10 という構成で、単純な オールSSD のサーバー環境よりも読み込み速度が16倍以上向上しています。
オートスケール機能で急なアクセス増にも自動で対応
「CPU使用率」「メモリ使用率」「ディスク使用率」が設定した値を上回った場合に、上位プランに自動的に移行させることができます。
他のユーザーのリソース利用に影響を受けない
一般的な共用サーバーとは違い、自分に割り当てられたリソースが、他のユーザーのリソース使用によって影響を受けない仕組みになっています。
「WordPress簡単移行」機能が使える
「WordPress簡単移行」は、レンタルサーバー業界において最近多くなってきた機能で、「コントロールパネル上にいくつか情報を入力するだけで、他社のサーバーで運用している WordPress サイトを、本サーバーに移行できる」という機能です。
自動バックアップ
サーバー上の全データが、 1日に1回 専用のバックアップサーバーに自動コピーされ、常に「過去7日分」のデータが保持されます。
バックアップされる対象は、「WordPressデータ」「MySQLデータベース」「メールデータ」です。このうち、 「WordPressデータ」「MySQLデータベース」 のバックアップデータは無料で提供されます。
※ メールデータの提供は有料です。
初期費用が無料 & 時間単位での課金
初期費用が無料に加え、時間単位での課金になるため、無駄な料金が掛かりません。最近はこの料金体系が増えてきています。
5. 総評
wpX Speed は、契約したプランで決められた各種リソースや転送量に収まる範囲であれば、いくつでも WordPress サイトを運営することができます。
以前に提供されていた「wpXレンタルサーバー」はサービスとしての内容が古く、「wpXクラウド」は1契約1サイトという割と特殊であったサービスであったことと対べると、wpX Speed は「(WordPress に特化した)今どきのクラウド型レンタルサーバー」になり、使いやすくなったという印象です。正常進化していると言えるでしょう。
少し気になるのは、例えば同社が提供しているエックスサーバーで WordPress サイトを運営する場合に比べて、wpX Speed を使う場合のメリットについて公式の説明があまりないことです。
目玉の1つである「次世代の接続インターフェース NVMeの採用による高速化」の恩恵を受けられるというメリットが大きいかもしれません。しかしこの NVMe は、エックスサーバーでも今後採用される可能性がありますので、長期的な視点で考えると「wpX Speed を使うことによるメリット」があまり見当たりません。
但し、現時点で「複数のWordPressサイトのみを運用する」ことが決まっており「これからサーバーを借りる、またはサーバーを切り替える)」タイミングであれば、wpX Speed は検討すべきサービスの1つであると言えます。
6.「wpX」の年表
「wpX」に関するこれまでのプレスリリース等を表にしました。
※ wpX レンタルサーバー、wpX クラウドの年表も含めています。
※ あくまでも調査できた範囲での情報になります。