目次
1. VPSクラウド について

サービス名 |
WebARENA(VPSクラウド)![]() |
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ターゲット | 複数台構成を前提として、Webサイトを運営したい法人・個人 |
インスタンスタイプと価格帯 |
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運営会社 | 株式会社NTTPCコミュニケーションズ |
WebARENA VPSクラウド は、株式会社NTTPCコミュニケーションズが運営するVPSのレンタルサーバーサービスです。
株式会社NTTPCコミュニケーションズは、「SuitePRO V4」というVPSサービスも展開しています。SuitePRO V4 は、メモリ8GB以上などの高スペックなVPSサービスという位置づけになっており、VPSクラウドはその下のサービスとなっています。
株式会社NTTPCコミュニケーションズは、この他にも「ドメイン取得(名づけてネット)」「共用レンタルサーバーサーバー(SuiteX)」「専用レンタルサーバー」など多くのインターネットサービスを提供しています。どちらかというと、法人向けのサービスが多い印象です。
その中で、VPSクラウドは 2017年に360円と720円のプランが追加されたことにより、個人でも使いやすくなっています。
2. レンタルサーバーの種類
3. インスタンスとポイント
VPSクラウドでは、仮想専用サーバーのことをインスタンスと呼んでいます。
このインスタンスはスペックによって7種類あり、それぞれ「ポイント」と呼ばれる数値が決まっています。スペックが高いほど、ポイントは大きくなります。
VPSクラウドの契約は、このポイントを買う形になります(プランによってポイントが決まっています)。そのポイント内で、どのインスタンスを使うのかは自由に決めることができます。
4. インスタンス比較
主力インスタンスであると思われる「SSDタイプ(KVM)」を比較した表です。
インスタンスにはこの他にも、「HDDタイプ(KVM)」「SSDタイプ(OpenVZ)」があります。
512M-SSD (KVM) |
1G-SSD (KVM) |
2G-SSD (KVM) |
4G-SSD (KVM) |
6G-SSD (KVM) |
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初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 360 円 | 720 円 | 1,440 円 | 2,880 円 | 3,600 円 |
メモリ | 512 MB | 1 GB | 2 GB | 4 GB | 6 GB |
ディスク容量 | 20 GB (SSD) |
30 GB (SSD) |
50 GB (SSD) |
100 GB (SSD) |
100 GB (SSD) |
CPU | 仮想 1コア | 仮想 2コア | 仮想 3コア | 仮想 4コア | 仮想 6コア |
ネットワーク回線 | 100Mbps 上限 | 500Mbps 上限 | 2Gbps 上限 | ||
データ転送量 | 課金なし、無制限 | ||||
リージョン | 東京都内 | ||||
OS | CentOS 6 CentOS 7 |
CentOS 6 CentOS 7 Debian 7 |
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お試し期間 | なし | ||||
最低利用期間 | 1ヶ月 |
5. 主な機能・サービス
スケールアウト型VPS
公式サイトでは「スケールアウト型VPS」という説明がされています。
これはどういうことかというと、大規模なWebサイトを運営する必要が出てきたら、1台のサーバーのスペックを上げて対応するのではなく、「スペックの低いサーバーを複数台構成にすることで対応する」ということです。VPSクラウドの場合、1台のスペックはそれ程高くできないため、複数台構成にしやすいようにしてあります。例えば、いくつもの種類のインスタンスを目的に合わせて組み合わせてシステムを構成することができます。契約の形式も、サーバー単位ではなく「ポイント」を買う形になっていますので、そのポイント内で自由にインスタンスを選んで組み替えることができるのです。
インスタンスには、
- ディスクの種類(HDDとSSD)
- 仮想化基盤の種類(KVMとOpenVZ)
- スペック(CPU, メモリ、ディスク容量)
に違いのある 7種類が用意されています。
いらなくなったインスタンスは削除することができます。その際、安いプランに変更することが可能です。
複数インスタンスを一括管理
オープンソースの国産クラウドコントローラー「Wakame-vdc」を採用することで、1つのサーバー管理用コントロールパネルから複数のインスタンスを一括管理することができます。
各インスタンスに対して以下の操作が可能です。
- インスタンスの起動/停止
- セキュリティやロードバランサの設定
- マシンイメージのバックアップ
- など
OSの選択肢が少ない
一部例外はあるものの基本的には、CentOS 6 しか使えません。その上、この CentOS 6 は少し古いOSです。
選べる OS の種類は少ないです。CentOS 6/7 か Debian 7 のみとなっています。
※ CentOS とは、Red Hat Enterprise Linux という有料で法人向けの Linux と完全互換を目指したフリーのLinuxディストリビューションです。
とはいっても、WebARENA が主に法人向けであることを考えると、法人でよく利用される CentOS さえ選べるようになっていれば特に問題はないと思います。
※ 20018年5月、ほとんどのインスタンスタイプで CentOS 7 も選べるようになりました。
スケールアップが限定的である
いろいろなインスタンスの種類はあるのですが、スペックが高いインスタンスは用意されていません。例えば、SSD(KVM)タイプのインスタンスで一番スペックが高いインスタンスでも、メモリ6GB / ディスク容量100GB / CPU 仮想6コアとなっています。
1台のサーバーにそれ以上のスペックを求める(スケールアップ)場合は、「SuitePRO V4」を利用するという方針になっています。
ちょっとしたマイナスポイント
- 独自ドメインのDNS逆引き設定はできません。
- IPv6 が利用できません。
6. 総評
以下のようなユーザーに適した VPSであると言えます。
- OS は CentOS で問題ない。
- 複数台構成にすることが決まっている。もしくはそうなる可能性が高い。
- サーバーの台数・構成を途中で変更することがありえる。
- 主に法人向けに WebARENA ブランドを長年運営してきた株式会社NTTPCコミュニケーションズへの信頼性を重視したい方。
7. 「WebARENA VPSクラウド」の年表
「WebARENA VPSクラウド」に関するこれまでのプレスリリース等を表にしました。
※ あくまでも調査できた範囲での情報になります。
日付 | 内容 |
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2017年 | |
2017/01/12 | 「WebARENA® VPSクラウド」に低価格プランを追加~月額360円VPSサービスを投入、Docker活用APIサービスを拡充予定~|【公式】NTTPC VPSクラウド 月額360円(税別)の新プラン提供開始について |
2016年 | |
2016/12/13 | VPSクラウド 月額2,880円(税別)の新インスタンス提供開始について |
2016/10/14 | VPSクラウド システムリニューアルに伴う契約者コントロールパネル変更について |
2016/08/16 | VPSクラウド 月額1,440円(税別)の新プラン提供開始について |
2013年 | |
2013/03/05 | 「WebARENA VPSクラウド」新たなVPSサービスの提供開始について|【公式】NTTPC |