基礎知識

共用サーバーの「SSH接続」について

投稿日:2018年4月13日 更新日:

VPSはもちろんのこと、共用サーバーであっても「SSH」が使えるプランが多く存在しています。

レンタルサーバー業者によっては、「シェルログイン(SSH)」という項目になっている場合もあります。

本ページでは、共用サーバーにおける「SSH接続」について説明します。

SSH とは?

SSHは「通信プロトコル」の一種です。外部のコンピュータに対して、「認証」と「暗号化」を使い安全な状態で通信することができます。

主な用途は、サーバーへのシェルログインです。サーバーにログインし、コマンドを打ち込むことで様々な操作を実行することができます。

lsコマンドを実行して、ファイル・ディレクトリ一覧を表示したところ

またそれ以外にも コンピュータ間でファイルコピーができたり(通信は暗号化されます)(scpコマンド)、FTPを暗号化することもできます(sftpコマンド)。

レンタルサーバー(共用サーバー)で「SSHが利用可能」となっている意味

では、ある共用サーバーサービスにおいて「SSHが利用可能」となっていた場合、何を意味しているのでしょうか?

まず、サーバーというのは特定の番号が付けられたポートという入り口がいくつも開放されています。開放されているというのは、外部からアクセス可能にしているということです。例えば Webサイトを公開するために 80番ポートが開放されていたり、WebサイトをSSLという暗号化方式を使って公開するために 443番ポートが開放されていたりします。ここが開放されていないとWebサイトが公開できません。

そして「sshが利用可能」となっている場合についてですが、これは 「sshという暗号化通信方式を使ってサーバーにアクセスするために、専用のポートが開放されている」という意味になります。この場合、サーバー上では sshでのアクセスを受信してやり取りするためのプログラムが常時稼働しているはずです。

SSH のポート番号は通常 22番なのですが、関係者以外から悪用される可能性がありますので、違う番号で提供されている場合もあります。

SSHでシェルログインするためのクライアントツール

Webサイトを閲覧するためには Webブラウザを使いますが、SSHでシェルにログインするためには専用のクライアントソフトウェア(ターミナルエミュレータ)を使います。

Windows でしたら、Tera TermPoderosaPuTTY といったソフトウェアがよく使われています。Mac でしたら標準の terminal から sshコマンドを使ってログインすることができます。

設定方法は、各レンタルサーバー業者毎に少し違っていたりしますので、まずは契約したレンタルサーバー業者のマニュアルを見るとよいです。

以下は、マニュアルサイトの例です。

シェルログインした後の操作

レンタルサーバーで借りるサーバーのOSは Linux であることが多いですので、シェルログインの後は Linux のコマンドを使います。

Linux のコマンドを使いこなせるようになるには、それなりに学習と練習が必要です。しかし、基本的なコマンドを覚えるだけでも、サーバー上で様々な操作が直接行えて便利ですので、興味のある方は試してみる価値があると思います。

VPS であれば、root という権限が与えられて何でも操作することができますが、共用サーバーの場合は、権限が限定されているためできることは限られます。とはいえ、それでもかなりいろいろな操作ができるので「SSHが利用可能」になっているサービスにはやはり魅力があります。

SSH が利用可能なら、SFTP も使える(はず)

これはレンタルサーバー業者のマニュアルにもあまり書いていませんが、SSHが利用可能であれば、SFTP という「暗号化されたFTP」が使えます。まれに使えないサービスもあるかもしれませんが、技術的には、SSHが利用可能 = SFTPが利用可能と考えて間違いではありません(SFTP は SSH と同じポートを使います)。

通信が暗号化されたFTPには、FTPS (FTP over TLS)SFTP の2つの方法があるのですが、ここで言っているのは後者になります。レンタルサーバー業者のマニュアルで FTP のところを見ると、普通は SFTP ではなく FTPS(FTP over TLS)での設定例が載っています。

もちろん普段は FTPS でよいのですが、たまにファイルアップロードに失敗することがありますので、そういう場合には SFTP の設定を試してみるとよいでしょう。個人的には、どちらかというと SFTP の方が処理が安定している印象がありますので、普段から SFTP を使った方がよいくらいに思っています。

例えばエックスサーバーでは SSHが利用可能ですが、SFTP に関しては特にどこにも説明がありません。しかし、SFTP が使えます

エックスサーバーで SFTP を使った場合の、FileZilla 設定例は以下になります。

設定のポイントは、「FTPの接続情報ではなく、あくまで SSHでの接続情報を使う」ということです。

おわりに

SSHを使用しなくてもレンタルサーバーでWebサイトは運営できます。SSH が使えないというのが原因で、何か問題があるかというと何もないと思います。

しかし、共用サーバーにおいても「SSHが利用可能」であれば、できる操作の幅が広がります。ですので、共用サーバーを選ぶ際には、できるだけこの「SSHが利用可能」になっているサービスを選ぶことをお勧めします。

どの共用サーバーにしようか迷っている方は、以下も参考にしてください。

非公開: 共用サーバーのお勧めレンタルサーバー

2018.03.28

-基礎知識

執筆者:fitallright

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