1. PaaS とは
「共用サーバー」や「VPS」を借りる以外でウェブサイトを公開するための方法の1つとして「PaaS」があります。
PaaS とは Platform as a Service の略で、今回の場合で言えば
といったサービスです。Google App Engine (GAE) や Heroku などが有名です。
2. PaaS の特徴
柔軟なリソース割当て
一般的に PaaS はクラウドを使って提供されているため、リソース (CPU、メモリ、ストレージ) の割当が柔軟に行えるというのが特徴の1つになっています。
ファイルのアップロード方法
また、レンタルサーバーの場合であれば、ウェブサイトを構成するフォルダーやファイルを FTPツールを使って ウェブサーバーにアップロードして公開するという方法が一般的ですが、PaaS では コマンドを使ってアップロードします。例えば、Google App Engine の場合であれば以下のコマンドを実行します。
$ gcloud app deploy
PaaS によっていろいろな制限がある
共用サーバーなどのレンタルサーバーサービスは、「ウェブサーバーが導入されたサーバーの一部分をそのまま貸す(大雑把な説明です)」というものであるのに対して、PaaS は「作り込まれたサービス」であるため、独自の作法や制限があったりします。
3. PaaS を使うべきか?
「コマンドを使う」ことから分かるように、PaaS というのはコンピュータを仕事にしているような人でないと使いこなせないサービスです。
また、PaaS 毎に独自の制限があったり、専用のライブラリを使ってプログラムを記述する必要があるため、一度 特定の PaaS でウェブサイトを作ってしまうと、他の PaaS やレンタルサーバーにサイトを引っ越しするのがとても大変になります。
これらのことから、コンピュータやウェブの専門家でもない限り、普通のウェブサイトを公開したいだけであれば、共用サーバーなどのレンタルサーバーサービスを使うことをお勧めします。
現在、レンタルサーバーサービスには大きな変化がなく、活気があるとは言えない状態であるため、他のサービスを使ったほうが良いのではないかと思う方がいるかもしれませんが、まだその段階ではないと思っています。