
目次
1. ロリポップ! とは?

サービス名 |
ロリポップ!![]() |
---|---|
オススメユーザー | 月500円で気軽にWebサイトを運営したい個人 |
プランと価格帯 |
|
運営会社 | GMOペパボ株式会社 |
ロリポップ!は、レンタルサーバー業界の老舗である GMOペパボ株式会社が運営する共用サーバーサービスです。
GMOペパボ株式会社の企業理念
もっとおもしろくできる
キャッチコピーは、「すぐに使える、ずっと使えるロリポップ!」。
レンタルサーバー初心者の個人をメインのターゲットとしているレンタルサーバーサービスで、低価格なプランが多く、主力のプランでも月額約500円となっています。「格安レンタルサーバーサービス」と聞いたらロリポップ!を最初に連想する人は多いのではないでしょうか。しかも、安いだけではなく機能的にも評価されているために非常に人気があります。
2003年にレンタルサーバーサービスが開始されていますが、各プランのスペックは少しずつ拡張されており、機能も追加されています。契約開始時のスペックがずっと続くのではなく、時代に合わせた内容に更新していくのです。キャッチコピーに含まれた「ずっと使える」というのは、ここから来ていると考えられますし、これをキャッチコピーに含めているということは、この点に自信があり、この先もこの姿勢が続いていくということを意味しているのだと考えられます。
GMOペパボ株式会社は、この他にも Webに関するいろいろなサービスを運営しています。
2019年9月 ハイスピードプラン登場
2019年9月に投入された「ハイスピードプラン」は 料金が約1,000円/月となっています。この価格帯は「少し本気でウェブサイトを運用しよう」と考え始めたユーザーが利用するカテゴリであり、それなりの需要があるため、既に エックスサーバー、ConoHa WING、ColorfulBox といった強力なライバルがひしめき合っています。「ハイスピードプラン」はこのカテゴリでよく利用されている技術を採用しており、このライバルたちに対抗するためのサービスであることが分かります。
GMOペパボ株式会社にとってこのカテゴリは、heteml が担当しているはずでしたが、ロリポップ!にハイスピードプランが追加されたことによって、その役割分担が曖昧になりました。これは何を意味しているのでしょうか?長い間 heteml はサービス内容に大きなアップデートが行われず、同カテゴリ内で苦戦していることが予想されます。また、ロリポップ!のサイトを見ていると「ハイスピードプラン」への期待の大きさが伝わってきますし、heteml を使うよりも ロリポップ!のハイスピードプランを使って欲しいという意図が読み取れる箇所もあります。これらの点から今後は 約1,000円/月 のカテゴリもロリポップ!でカバーし、heteml はどこかの時点でロリポップ!に統合されるかもしれません。
関連サービス
- ヘテムル (heteml)
- ロリポップ!より1ランク上のクラスのレンタルサーバーサービス
- ムームードメイン
- ドメイン取得サービス

2. レンタルサーバーの種類
3. プラン比較
「スタンダードプラン」が一番人気となっていますが、2019年9月から提供された「ハイスピードプラン」も期待できるプランです。
プラン | エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 1,500 円 | 1,500 円 | 1,500 円 | 0 円 | 3,000 円 |
月額料金 (1・3ヶ月契約の場合) |
100 円 | 300 円 | 600 円 | 1,200 円 | 2,300 円 |
月額料金 (6・12・24・36ヶ月契約の場合) |
100 円 | 250 円 | 500 円 | 1,000 円 | 2,000 円 |
ディスク容量 | 20 GB (SSD) |
100 GB (SSD) |
150 GB (SSD) |
250 GB (SSD) |
1 TB (SSD) |
マルチドメイン | 50 個 | 100 個 | 200 個 | 無制限 | 無制限 |
転送量 | 50 GB / 日 | 100 GB / 日 | 200 GB / 日 | 360 GB / 日 | 400 GB / 日 |
Webサーバ | Apache | Apache | Apache | LiteSpeed | LiteSpeed |
PHP | CGI版 | CGI版 モジュール版 |
CGI版 モジュール版 |
LiteSpeed版 | LiteSpeed版 |
MySQL5 | – | 1 | 50 | 無制限 | 無制限 |
WordPress 簡単インストール |
– | ||||
電話サポート | – | – | |||
独自SSL | |||||
アクセスログの取得 | 90日間保存される | ||||
メールアドレス (ロリポップ!ドメイン) |
10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
メールアドレス (独自ドメイン) |
ドメイン毎に20 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
4. 最大の特徴
- 「スタンダードプラン」のコストパフォーマンスが非常に優れています。500円/月(6・12・24・36ヶ月契約の場合)で借りることのできる共用サーバーとしては、最高峰のコストパフォーマンスです。
- このプランは、さくらのレンタルサーバー「スタンダードプラン」と競合になっています。本ページの後半で比較しています。
- レンタルサーバー事業への取り組み姿勢も積極的です。
- 実績も十分です。16年間サービスが続いており、200万サイト以上(利用者は170万人以上)という実績があります。
- スキがありません。
5. 主な機能・サービス
独自SSL(無料)
独自ドメインに対してSSL証明書を発行して使用することができます。
1つの独自ドメインに対して、サブドメインを100個まで設定することができます。
※ 認証レベルの高いSSL証明書を利用する場合は、有料オプションとなります。
同時アクセス数拡張機能
ロリポップ!レンタルサーバーでは、プランごとに同時アクセス数が設定されています。「同時アクセス数拡張機能」は、この制限値を一時的に大きくする機能です。
一定期間だけ、多量のアクセスが見込まれる場合に、アクセス過多によってWebサイトにつながらなくなってしまう事態に対応することができます。
※ 利用できるプラン:「スタンダードプラン」「エンタープライズプラン」
上位プランへの変更
上位プランに変更することができます。(お試し期間中は、下位のプランに変更することもできます)
※ プラン変更には少し時間が掛かったり(変更中は、Webサイトなどが止まります)、一部サーバーの情報が変わります。
※「ハイスピードプラン」はプラン変更に対応していません。
最低利用期間と解約について
「最低利用期間」のようなものはないようです。解約はいつでもできますが、残り契約期間分の返金はありません。ですので、最初は少し割高であっても短い期間の契約から始めるのがよいと思います。
充実のサポート
様々なサポートが用意されています。
主なサポートは、「お問合せフォーム」「チャットサポート」「電話サポート(スタンダードプランとエンタープライズプランのみ)」の3つです。

これに加えて、マニュアル、よくある質問、動画マニュアル も用意されています。
SSH(シェルログイン)
「スタンダードプラン」以上では、SSH(シェルログイン)がサポートされます。これは、ターミナルアプリケーションを使い、サーバーに直接ログインすることができる機能です。
個人的にこれは重要なポイントです。サーバー上のファイルを少し変更したい場合に、「FTPでファイルをアップロード」という煩わしい作業ではなく、SSHでサーバーにログインして直接ファイルを修正することができます。これができるという点だけ見ても、「エコノミープラン」「ライトプラン」ではなく「スタンダードプラン」を選ぶ理由になります。
その他
- WordPress 簡単インストール
- Webサーバーとして「LiteSpeed」を採用(「ハイスピードプラン」と「エンタープライズプラン」のみ)
6. さくらのレンタルサーバー「スタンダードプラン」との比較
本サービスの「スタンダードプラン」は、さくらのレンタルサーバー「スタンダードプラン」と競合関係にあります。
ロリポップ!「スタンダードプラン」のメリット
- プランを変更することができる。
- 最低利用期間がない。
さくらのレンタルサーバー「スタンダードプラン」のメリット
- バックアップ&ステージング機能がある。
- 初期費用が安い。
感想
2020年8月
2020年8月5日に、全プランがリニューアルされ、さらにハイスピードプランの初期費用が廃止されました。このインパクトは大きいです。わかりやすい部分を言うと、CPU・メモリといった基本性能が上がり、ディスクもすべてSSDになりました。内容もさることながら、この変更を競合他社のサービスに先駆けて実施することも大切です。レンタルサーバーサービスに対するやる気が分かるからです。
2018年2月
さくらのレンタルサーバーに「バックアップ&ステージング」機能が導入される前までは、ロリポップ!のスタンダードプランのメリットの方が大きいと思っていました。しかし、「バックアップ&ステージング」機能の登場によりどちらも甲乙つけがたいサービスになったと思っています。ですので、メリット・デメリットを比較して、自分の要望に合った方を選ぶということになりそうです。
7. 総評
お勧めは「スタンダードプラン」です。ロリポップ!は、このプランのためのサービスにすら見えます。500円/月クラスのサービスとして、スキがありません。有料のレンタルサーバーを借りて、まずはWebサイトの運営を始めたいという方にお勧めしたいサービスの1つです。
また 2019年9月にリリースされた「ハイスピードプラン」も気になる存在です。このプランが所属する 1,000円/月 のカテゴリでは、エックスサーバー、ConoHa WING、ColorfulBox といった強力なサービスがしのぎを削っているのですが、ロリポップ!がこのカテゴリでどこまでやれるのか非常に楽しみです(2020年8月には、初期費用が廃止されました)。
なんにせよ、ご自分の要望に本当に合っているかどうかは使ってみないと分からない部分がありますので、最初は割高でも1ヶ月か3ヶ月契約するのも1つの方法だと思います。
8. 「ロリポップ!レンタルサーバー」の年表
「ロリポップ!レンタルサーバー」に関するこれまでのプレスリリース等を表にしました。
※ あくまでも調査できた範囲での情報になります。
被災者に対する特別措置
被災した地域のユーザーに対して、各種支援を行っています。
日付 | 内容 |
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2020年 | |
2020/03/26 | 新型コロナウイルスの影響でイベントの延期、中止が行われたイベント・アーティスト等のオフィシャルサイトの支援を行います |
2019年 | |
2019/10/15 | 台風19号に伴う、一部地域を対象としたサービス停止の一時回避について |
2019/09/12 | 台風15号および大規模停電に伴う、一部地域を対象としたサービス停止の一時回避について |
2019/08/30 | 令和元年8月豪雨に伴う、一部地域を対象としたサービス停止の一時回避について |