目次
FileZilla とは?
FileZilla は、無料で使える FTPクライアントソフトです。
以下のページでも説明していますが、FTP (File Transfer Protocol) とは、ネットワークを経由してファイルを転送するための通信プロトコルです。「通信プロトコル」というのは「コンピュータ同士でデータをやり取りするフォーマットや手順」と言えます。利用者側はあまり詳しく知っている必要はありません。
レンタルサーバーにおいては、作成したウェブサイトのファイルを、借りたサーバー上にアップロードするためによく使われています。
FTPクライアントソフトで有名なものとしては、他に「FFFTP」がありますが、どちらを使っても問題ありません。本ページでは、FileZilla について説明します。
インストール手順
ダウンロード
Google の検索ページにおいて、”filezilla” と入力して検索します。
すると、検索結果として「FileZilla プロジェクト日本語トップページ」というページが出てきますのでクリックします。

「ダウンロード」-「最新リリース」の一番上にあるリンクをクリックします。

すると、FileZilla のクライアントソフトウェアがいろいろと表示されます。今回は Windows 10 (64bit) にインストールするので、「FileZilla_3.31.0_win64-setup.exe」をクリックしました。

以下のファイルがダウンロードされました。

インストール
このファイルをダブルクリックして、インストールを開始します。
まず、GPL v2 というライセンスに同意するなら「I Agree」をクリックして先に進みます。

コンピュータ上のどのユーザーでもこのソフトウェアを使用できてよいのであれば、最初の選択肢「Anyone who uses this computer (all users)」を選択して「Next >」(次へ)ボタンをクリックします。現在使用しているユーザーのみが使用できるようにしたいのであれば、「Only for me (xxx)」を選択して「Next >」(次へ)ボタンをクリックします。

次に、インストールするコンポーネントを選択します。ここはデフォルトのままでよいでしょう。そのまま「Next >」(次へ)ボタンをクリックします。

インストール先のディレクトリを指定します。ここも、デフォルトのままでよいです。そのまま「Next >」(次へ)ボタンをクリックします。

スタートメニューのフォルダーを選択します。ここも、そのまま「Next >」(次へ)ボタンをクリックします。

これでインストールは完了です。
デフォルト状態では、「Start Filezilla now」にチェックが入っていますが、これは外してもらっても構いません。今回はチェックが入ったまま、「Finish」ボタンをクリックします。

FileZilla が起動しました。

FileZilla の使い方
FileZilla では、「サイトマネージャー」という画面上に、接続先サーバー毎に接続情報を登録して使用します。
1. サイトマネージャーに接続先情報を登録する
[ファイル]メニューから [サイトマネージャー(S)…]を選択して、サイトマネージャーを開きます。

[新しいサイト]ボタンをクリックすると、 のところに、新しく項目が追加されます。
[名前の変更]ボタンを押すとこの項目の名前を変更することができます。あとは、 の各タブを開いて設定を行います。

2. サイトマネージャーでの各種設定
主に設定が必要になる「一般タブ」のみ説明します。
一般タブ

設定項目 | 説明 | |
---|---|---|
![]() |
ホストとポート | 接続するサーバーのホスト名と、宛先となるポート番号をセットします。 |
![]() |
プロトコル | 通信に使用するプロトコルを選択します。「FTP」「SFTP」「Storj」から選択できます。レンタルサーバーを使う場合、特別な指示がなければ「FTP」を選択することになります。 |
![]() |
暗号化 |
以下の選択肢から、利用する暗号化の種類を選択します。
レンタルサーバーを使う場合は、2 か 3 を指定するよう指示があったりします。 |
![]() |
ログオンの種類 | 以下の選択肢から、ログオンの種類を選択します。
ユーザー名・パスワードを入力して FTP を使う環境であるなら、「通常」を選択しておけばよいです。 |
![]() |
ユーザー | 接続に使用するユーザー名をセットします。 |
![]() |
パスワード | 接続に使用するパスワードをセットします。 |
レンタルサーバーで使用する場合は、レンタルサーバー業者のウェブサイトにマニュアルがありますので、そちらで FTPクライアントソフトの設定について書かれたページを参考に入力すればよいです。
3. サーバーに接続する
左から、接続したいエントリを選択し「接続」ボタンをクリックします。

以下のように、接続の結果についてメッセージが表示されます。

4. ファイルをサーバーにアップロードする
画面はいくつかのパネルに分かれています。

説明 | |
---|---|
![]() |
ローカル側のファイルエクスプローラーです。ディレクトリ階層をたどって、アップロードするファイルが置いてあるディレクトリをクリックします。 |
![]() |
ファイルエクスプローラーで選択したディレクトリ直下を表示します。 |
![]() |
サーバー側のファイルエクスプローラーです。ディレクトリ階層をたどって、ファイルをアップロードしたいディレクトリをクリックします。 |
![]() |
ファイルエクスプローラーで選択したディレクトリ直下を表示します。 |
![]() |
ファイルをアップロードした際に、進捗状況が表示されます。 |
から
にファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることで、アップロードを実行することができます。
5. サーバー上のファイルをダウンロードする
ダウンロードは、アップロードとは逆の操作になります。

から
にファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることで、ダウンロードを実行することができます。
まとめ
FileZilla の基本的な使い方を説明しました。レンタルサーバーを使う上で、FTPクライアントソフトは必須のツールです。是非とも使い方を覚えましょう。