Webサイトを公開するまでの流れを説明します。
1. ドメインを取得する
ドメインは、あなたのWebサイトの住所 (URL) となります。
例えば、こういうのがドメインです。
example.com
ドメインは、「.
」で区切った階層構造になっており、右端が一番上の階層です。左に向かっていくに連れて下の階層になっていきます。上の example.com
の場合、.com
が一番上の階層になっており、これをトップレベルドメイン(TLD)といいます。トップレベルドメインは誰でも追加できるドメインではありません。選べるのはそれ以下の階層部分です。上の例でいうと、.com
の左側の部分を自分で指定して空いていれば購入してすることができます。早いもの勝ちの世界です。
どのトップレベルドメインがよいかよく分からない人は、.com
や .net
あたりを選ぶとよいでしょう。これらなら、1年1,500円以内で済みます。
そしてドメインは、レジストラと呼ばれるドメイン取得業者(厳密にはドメイン登録業者)から買うことができます。このドメイン取得業者は結構たくさんありますが、有名なのは「お名前.com」「ムームードメイン」「バリュードメイン」あたりでしょうか。
レンタルサーバー業者は、ドメイン取得サービスもやっているところが多く、サーバーとドメインを同じ企業のサービスで購入すると特典があったりします。
いきなり独自ドメインを取得しなくても、レンタルサーバーを借りた時に割り当てられるサブドメインというのを使って Webサイトを公開することもできます。例えば、エックスサーバーであれば、レンタルサーバーを契約したら xxxx.xsrv.jp
といったサブドメインが割り当てられます(xxxx の部分は自分で決めたサーバーIDになります)。エックスサーバー自体が所有している xsrv.jp
というドメインの頭に、もう1階層「xxxx.」というのがついているのでサブドメインです。これを使ってもよいのですが、レンタルサーバーを引っ越す場合、このサブドメインは使えなくなりますので、Webサイトの URL が変わってしまいます。ある程度の期間 Webサイトを運用して浸透してきたURLが変わってしまうのはなかなかつらいです。そのため、ちゃんと Webサイトを運用する場合は、レンタルサーバー業者から割り当てられたサブドメインではなく、自分で独自ドメインを取得して使った方がよいということになります。
2. サーバーを借りる
Webサイト本体となるファイル群を設置するためにサーバーを借ります。
レンタルサーバーにはいくつか種類があるのですが、通常は「共用サーバー」で問題ありません。
また、レンタルサーバー業者もたくさんありますが、本サイトでは「エックスサーバー」「ロリポップ!」「さくらのレンタルサーバー」あたりをお勧めしています。
3. Webサイトを作成する
Webサイトにもいろいろ種類がありますので、作成方法も様々です。WordPress のようなCMSであれば、まず WordPress を導入してから、管理ページでコンテンツを追加していきますし、自分で HTML ファイルを作成して追加していくスタイルであれば、最初にHTMLファイルを作成しておかなければいけません。
4. Webサイトを公開する
いづれかのレンタルサーバーを契約して、Webサイトとなるファイル群をサーバーにアップロードすれば、すぐに Webサイトが公開される状態になります。
サーバーにファイルをアップロードするには、FTPクライアントソフトウェアを使います(それ以外にもいくつか方法はあります)。
また、独自ドメインを使う場合はその設定も必要です。
サーバーにアップロードしたファイルがそのまま公開される状態になっているのは、ちょっと怖い気もしますが、単純で分かりやすいという良さもあります。
おわりに
Webサイトを公開するまでの大雑把な説明をしました。最低限必要な操作だけであれば、そんなに難しくありません。ドメイン、レンタルサーバーともに無料で始まられるサービスがありますので、ご興味ある方は始めてみましょう。