
目次
1. レンタルサーバーのPHP設定
一般的なレンタルサーバーサービスでは、たいていの場合 PHPが使えるようになっています。
PHPを利用する Webサーバーには、php.ini
というファイルが配置されており、ここに記述した設定は、PHPのデフォルト設定として適用されるようになっています。もちろん、各ページや各PHPプログラムでは独自設定を上書きすることも可能です。
2. 危険なPHP設定項目 display_errors
ところで PHP には、display_errors
という「エラーを画面に表示するかどうか」の設定項目があります。
display_errors string
エラーをHTML出力の一部として画面に出力するかどうかを定義します。
これが有効になっていると、PHPで何らかのエラーが発生した場合、そのエラー内容が画面に表示されてしまいます。見たことがあるという方も多いのではないかと思います。
このエラー情報には、セキュリティやプライバシーに関わる内容も含まれることがあるため、これを画面に表示するというのは全くお勧めできません。
例えば、今はエラーが発生しないPHPのコードでも、PHPのバージョンを上げたらエラーが発生することがあります。もしレンタルサーバーのPHPバージョンを上げたとき(自動・手動に関わらず)に、この現象が起きると「一部のページでエラーが発生するようになったのに、サイトの管理者はそれに気付かない」という困った状態になるのです。
ですので、レンタルサーバーを借りたら真っ先に display_errors
の値を確認し、有効になっていたら無効に変更しておきましょう。
display_erros
を有効にするのであれば、ページ毎の .htaccess
ファイルに設定したり、PHPコードの中で設定変更することをお勧めします。
3. display_errors
を無効にする手順
PHPのデフォルト設定を変更する手順はレンタルサーバーサービスによって異なりますが、ここではエックスサーバーで説明します。
(1) サーバーパネルにログインします
(2) [php.ini設定] を開きます
[php.ini設定] をクリックして開きます。

(3) 対象となるドメインの [選択する] をクリックします
(4) display_errors
のところで [OFF] にチェックを入れます
ついでに、display_startup_errors
も [OFF] を選択することをお勧めします。
(5) 確認して変更します
[確認画面へ進む] ボタンを押します。

続いて [変更する] ボタンを押して終了です。
